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きつねの赤足 [和風]

【タイトル】きつねの赤足
【HP】 電動わんにゃんぷぅ
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【プレイ時間】4時間
【ジャンル】和風ファンタジーノベル
【ツール】吉里吉里/KAG
【公開日】2007年4月6日

女に化けて村長の妾となった狐の足を切り落とし、その足を神社で祀っているという異様な昔話が気になって気になって読んでみることにしました。
果たして、本当に狐の足が残っているのか? そもそも、その女は本当に狐だったのか?
この辺、いろいろと想像すると恐いですよね。
でも、この話、私が考えていた方向とは違う方向へ行きまして、読み終わってみると、私の中では、神社でたった一人できつねの足を祀っていた孤独な少年、葉の存在がすべてを持っていったという感じでした。
ドロドロとした愛憎劇を読んだ気分です。
出生と容姿のせいで村人から嫌われ蔑まれて歪んでしまった葉の孤独さが哀れでした。
ひとつの結末を見た後にヒントを「見る」「見ない」の選択肢があるのですが、ヒントはぜひ見ましょう。ヒントを見た後に前の選択肢へ戻ることができます。後で「これで満足」もぜひ選んでほしいと思います。

本編「思想花編」を読み終わると番外編「紅葉のみちしるべ」が読めるようになります。
こちらは「思想花編」よりも少し前のお話で、狐の珠沙と義樹のお話。
こちらは一本道で、本編よりも長いです。
義樹は大切に育てられたんだろうなという感じのするお坊っちゃんで、鈍感でちょっと自分勝手。そんな彼も少しは成長した……と思いたい。
本編後半のドロドロ感に比べると、こちらはさわやかな印象さえします。ラストシーンは切なくも美しいです。

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