水護墓(みずもりはか) [RPG+ADV]
【タイトル】水護墓
【HP】馬車馬堂
【プレイ時間】1時間
【ジャンル】探索アドベンチャー
【ツール】RPGツクール2000
「大阪を舞台に、歴史のIfを盛り込んで織り上げたRPG風探索アドベンチャー」ということで、思い切り興味をひかれました。遺跡の探索にはロマンを感じます。
これも、やはりきっかけはvectorのレビューでした。
前半はサウンドノベル風だったので普通に読みながら進めていたのですが、後半はガラリと変わってキャラを操作しての探索。
RPGツクール2000で作られたゲームをプレイするのが初めてだったので、いろいろと新鮮でいろいろと感動しました。
そこだけライトを照らした様に主人公の周りだけが明るいのも先に何があるのかわからないのでドキドキしたし、隣でキャラがピョコピョコ動くのも可愛かった。当時、操作に慣れてなかったので、とまどうことも多かったけど先へ進みたくなる楽しさがありました。
ちょっと頼りないけど一生懸命な松田君と冷静沈着で頼もしい今岡さんとのコンビも面白く、二人の会話も楽しい。会話する事によって脱出への道が開けてくるのも面白いやり方だなと思いました。
途中、ちょっとしたパズルがあるのですが、そんなに難しくなくてよかったです。ストーリーを楽しみたいので、ミニゲームで苦労して先へ進めなくなるとかいうのは苦手なのです。
最後までプレイしてみて、そんなびっくりのIfがあるというわけではなかったのですが、もしかしたら本当にこんな事もあるかもと思わせてくれました。大阪という土地に根ざしたストーリーで、歴史のロマンを感じさせる、そんな作品でした。
以下は、エンディングに関してネタバレあり。
エンディングは全部で4つ。
その中の、地底湖を見つけて、そこで脱出できないまま終わるエンディングは、なんか美しかったです。脱出できないし、ここで命が尽きるんだろうなと想像させるBad Endなんだけど印象に残りました。
遺跡と古代の叡智に魅せられた者が、実際にそれを目にして、長い長い悠久の時の流れを感じる。何千年も何万年も、地下でひっそりと眠り続ける古代からの輝きを目にした時、人はただ言葉を失いいつまでも見つめていたいと思うのかもしれませんね。
コメント 0